部品製造領域でのMTO/MTAハイブリッド生産からディストリビューション領域へのソリューション展開 〜思考プロセスを活用し部門間の懸け橋をつくる〜

ヤマハ発動機株式会社
生産本部 生産戦略統括部 デマンドチェーン革新部 主務  髙野 徹氏

2018年に部品製造領域にMTO/MTAのハイブリッド生産方式を導入した。
このMTO/MTAのハイブリッド生産方式は、需要変動に対し、生産キャパシティを有効に活用しながら過剰な在庫を持つことなく対応するためのソリューションであった。
完成車のディストリビューション領域(完成車の生産から、市場への供給)においても、過剰な在庫を持つことなく、変動する需要にどのように応えるかという課題を抱えていた。
そのため、2019年からTOCのコンセプトに基づいたソリューションをディストリビューション領域へ展開できないか検討を進めてきた。
完成車のディストリビューション領域の課題は、既存のTOCソリューションをそのまま導入できる環境ではなく、製造と営業に跨る課題であったことから、思考プロセスを活用し制約の特定、解決策の構築を行ってきた。
既に複数回のPoC(概念実証)を実行し、2020年11月現在は本格運用に向けての準備を進めている。