リスク確率に基づく価値評価とプロジェクト・マネジメントの提案

日揮ホールディングス株式会社 チーフ・エンジニア(Business Analyst)  佐藤 知一氏

プロジェクト・マネジメントの目的は、「プロジェクトの価値を最大化すること」にあります。
また、プロジェクト・マネージャーの仕事の中核には、つねに『決断』があり、複数の選択肢の中から、プロジェクトの価値が最も大きくなるものを選び取っていく必要があります。
それでは、あなたの関わっているプロジェクトは、現在、具体的にいくらの価値があるのでしょうか?
そして、プロジェクトを構成する各アクティビティは、全体の価値に対し、いくらずつ貢献しているか、ご存知ですか?
典型的なトレードオフ状況、たとえば、値段が高いが品質の良い外注先Aと、安いけれど品質に問題含みの外注先Bから、どちらかを選ぶ時、判断基準はありますか?
本講演では、リスク確率に基づくプロジェクトの価値評価と、そのマネジメントについて解説します。
さらにサプライチェーンの中での中間製品の価額決定や、生産部門と販売部門の貢献度の比較、そしてフロート日数を1日消費することは、いくらのコスト増に相当するのかといった問題を、全く新しい視点から解決します。